君にかける魔法
春休み明けのテストで午前は終わってしまった。
まぁまぁな出来といったところだろうか。
目の前に座る学年トップの成績の星川さんは全教科開始10分くらいで机に伏せていた。
学年トップ恐るべし、といったところだ。

「ハルカどうだった?」
「まぁまぁかなー、モモは?」
「私もー」

お昼休み。
私はハルカの前の席の矢口さんの席に座る。
矢口さんは同じクラスのバレー部の子とご飯を食べていた。
少し甘めのお母さんが作ってくれた玉子焼きを口に入れる。
今日も美味しい!

「今日さ、ヤマト君家に来るから一緒に帰れないかも…」
「全然気にしないでいいよ、今日は"やる"?」
「学校終わってすぐだから大丈夫!ありかとね!」

ちょうど良かったかも…
どのタイミングか忘れたけど、家にアイロンとかいろいろ置いてきてしまっていたし。
バイトも明日から再開だから今日は少し暇だな。
早く帰って今日の夜ご飯は私が作ろうかな…
なんて考えてみたが
『今日はお寿司♡』
なんてLIN○がお母さんから届いていたので、今日はすぐ帰ることにした。

< 8 / 154 >

この作品をシェア

pagetop