君にかける魔法
「今日暑いから」
「おぉー」

修学旅行・3日目。
夕方頃には帰ることになっている。
今日の気温は例年より暑いらしく、ナツキの髪をふわふわのおだんごヘアにまとめる。

「モモ、ハーフアップならモモの長さでも出来るんじゃない?」
「確かに!え、おそろいにしよ!」
「そんなわ、」
「いいじゃない。ついでに私もやってもらおうかな、ハーフアップなら長さ足りる?」
「う、うん!!」

最終日は3人でお揃いのアレンジをした。

大阪市内を観光
ん?

「ナツキ、お腹すいてないの?」
「っはは、2日間食べすぎたからかなー」

食べ歩きの買う回数が極端に減った。
というか、朝もあまり食べていなかった。
いくら外が暑いからといって、飲み物を逆に飲みすぎのような気もするけど。

こんな時もあるか、と気にしないことにした。

楽しい時間ももう終わってしまうのかと名残惜しくなってしまう。

たまたま近くにあったお土産屋さんに入る。
「あっ。」

そういえば、青葉さんにお土産を買っていなかったことに気づいた。
「ねぇ、ナツキ。」
「ん?」
「男性へって、何が喜ぶと思う?」

ナツキに聞いてみる。
でも返答は何とも言えない感じ。

「好きな人から貰うものなら何でも嬉しいんじゃないかな?」
< 81 / 154 >

この作品をシェア

pagetop