ボクの世界は君の笑顔で色づいた
ストンと椅子に腰を下ろすと、斜め後ろくらいから男子2人の話し声がきこえてきた。
『なぁ、あいつってどっち?』
『そんなの俺に聞くなよ。気になるなら聞けば?』
『いや、無理に決まってんだろ、どーやって声かけんのw』
あの2人ボクに聞こえてないと思って言ってんのかな?
まぁ、聞こえるように言ってても最悪だけど。
でもやっぱり、(はぁ、またこうか。)と、心内で呟く。
ほらあの子もこの子も
チラチラみんながボクを好奇の目で見ている。
この視線、もう慣れたけどやっぱり気分悪いな。
はぁ、またため息がこぼれた。
ボクはボクの好きなもの、好きなことを言っただけだもん。
なんか言うくらいなら気にしないでよ。
でも、ボクがそう思ってもまわりは同じように考えてくれないってことも分かってるんだけど。