ツインズ
「お久しぶりです。ガブリエル様。セラフィム様がお待ちです。」
ガブリエルは門番に頭を下げセラフィムの元へと向かう。
「ガブリエル…久しぶりだな。」
「お父様。ご報告にあがりました。
ほら、ふたりともご挨拶は?」
ふたりは怯えたような表情でいる。
「……シアン。」
「…ろ、ロクベル、、、。」
ふたりの名前を聞いたあとセラフィムは深いため息をついた。
「…ふたりとも、羽を見せてみろ。」
セラフィムがそう言うとふたりは後ろを向いて羽を見せた。
「はぁ……なんてことだ…。能力については聞いていたがまさか羽まで天使と悪魔のハーフとは……」
セラフィムは少し悩んでからガブリエルに言い放った。
「…どちらも殺さん。天使の力を持っている者を殺すことは出来ん……」
ガブリエルは涙を流しながらお礼をたくさん言い、そのままふたりを連れて帰った。