手を伸ばせば
第一章
アナタとアタシ
秋になりかけの肌寒い夜。
学校に残る人がほとんど。
あと1週間で文化祭が始まる。
あたしは冷めた性格で、自分からは仕事とかしない方だった。
自分でも、この性格治したほうがいいと思うけど…。
なんかやる気がでない。
一生懸命作業してたり、練習してたり、なんで夢中になれるんだろう。
いつもそんな風に考えてた。
だから、あたしがあなたに夢中になったことは、嘘だと思ったんだ。
嘘だと思いたかった。
………センパイ。
あなたは今、だれを思っていますか?
会いたい………。