君の隣でみつける愛

出会い

中学生の頃、部活の仲間と高校バスケのインターハイを見に行った。

その時に見た東華学園の選手たちの
楽しそうな表情。

バスケが大好きだ!

と全身で表している姿に私は目を奪われた。

その日からこの高校にいきたいと猛勉強し

念願叶って無事に県内有数の進学校である東華学園に入学することができた。

お父さんの仕事の都合で家も近くに引越ししたため徒歩で通うことになった。


迎えた入学式、正面玄関にクラス分け発表が張り出されていた。

私は、4組だったから第一棟の2階にあがる。
階段に上がるために職員室の前を通っていると

「代表挨拶よろしく頼むよ、杠くん」

「はい、精一杯頑張ります」

そんな会話が耳に入ってきた。

新入生代表挨拶をするということは、この高校を受験した生徒のなかで1番頭が良かったということだ。

「凄いなぁー」

私は関わることの無い人だろうな。2階に上がり、1番奥の教室まで歩く。
ガラッ

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