君の隣でみつける愛
杠くんのほうをむく。

一瞬、目が合う。

痛みをひとつも知らないような黒い髪、
長いまつげに隠されている吸い込まれそうなほどの美しい瞳、
鼻筋は高く
杠くんを飾るすべてが完璧で美しい。

杠陸哉を創るために神様はどのくらいの時間を費やしたのだろうか。


8秒目が合うと恋に落ちるなんて
この人にかかれば1秒で落とせそうだな

「あっ、再開するね」

「ほんとだ、見なきゃ」

それを言い訳に杠くんから目を逸らした
あっという間に練習が終わった。

明日、入部届けが配られるからすぐに書かこう

練習はとてもハードで、挫けることもあるだろう。
それでも、頑張ろう、大好きだから。

部室から荷物をとって正門に向かう。

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