再会した財閥御曹司は逃げ出しママと秘密のベビーを溺愛で手放さない~運命なんて信じないはずでした~
そもそも私だって、望んでシングルマザーになったわけではない。
当時尊人さんのことを愛していた。だからこそ関係を続けた。
彼が三朝財閥の跡取りだと知った時にはさすがに怯んだが、一旦好きになってしまった気持ちはもう止められなかった。
しかし、尊人さんの側にいる時間は普段とは違う世界を見るようでとても幸せだったけれど、その分試練もあった。
まずはネットに上がった私と尊人さんの写真。
見た瞬間に我が目を疑った。
顔も隠されているし名前も出ていないけれど背格好から私だと気づく人もいて、この時初めて財閥の御曹司と付き合うってことはこういうことだと思い知らされ、怖かった。
そしてもう1つは尊人さんの婚約者だという女性の存在。
当時から名前が挙がっていた政治家令嬢の存在は私も知っていた。
ただその人が突然現れ『あなたは尊人さんのために何ができるの?尊人さんの将来のために、別れてください』と詰め寄られた時には驚いたし、随分悩んだ。
苦労する両親を見てきたからこそ自分の感情だけで突き進む勇気が私にはなくて、結局尊人さんのもとから去る決心をした。
本来ならこの時点で全てを尊人さんに話すべきだったと思う。
そうすれば事態は変わっていたのかもしれないけれど、私にはできなかった。
だから、そのまま強引に彼と別れた。
不思議なくらいすんなりと、彼も別れることを了承してくれた。
私自身も決心が鈍らないようにと、すぐに携帯を変えた。
これでもう2度とかかわることは無いのだと思っていた。
当時尊人さんのことを愛していた。だからこそ関係を続けた。
彼が三朝財閥の跡取りだと知った時にはさすがに怯んだが、一旦好きになってしまった気持ちはもう止められなかった。
しかし、尊人さんの側にいる時間は普段とは違う世界を見るようでとても幸せだったけれど、その分試練もあった。
まずはネットに上がった私と尊人さんの写真。
見た瞬間に我が目を疑った。
顔も隠されているし名前も出ていないけれど背格好から私だと気づく人もいて、この時初めて財閥の御曹司と付き合うってことはこういうことだと思い知らされ、怖かった。
そしてもう1つは尊人さんの婚約者だという女性の存在。
当時から名前が挙がっていた政治家令嬢の存在は私も知っていた。
ただその人が突然現れ『あなたは尊人さんのために何ができるの?尊人さんの将来のために、別れてください』と詰め寄られた時には驚いたし、随分悩んだ。
苦労する両親を見てきたからこそ自分の感情だけで突き進む勇気が私にはなくて、結局尊人さんのもとから去る決心をした。
本来ならこの時点で全てを尊人さんに話すべきだったと思う。
そうすれば事態は変わっていたのかもしれないけれど、私にはできなかった。
だから、そのまま強引に彼と別れた。
不思議なくらいすんなりと、彼も別れることを了承してくれた。
私自身も決心が鈍らないようにと、すぐに携帯を変えた。
これでもう2度とかかわることは無いのだと思っていた。