再会した財閥御曹司は逃げ出しママと秘密のベビーを溺愛で手放さない~運命なんて信じないはずでした~
しかし、不運なことっていうのはなぜか重なって訪れるもので、尊人さんと別れた直後に父が倒れそのまま亡くなった。
小さな会社を経営していた父の死後には処理しなければいけないことが山ほどあり、私も母も徹も雑務に追われた。
当時大学4年の私と、医大生だった徹はともに経済的基盤もなく、会社を引き継ぐ能力もなくて会社は人に引き渡すしかなかった。
そこで得られたわずかなお金を徹と母の生活費にした。
今にして思えば、父が亡くなり会社の処理手続きが終わるまでの間本当に忙しかった。
その忙しさに紛れて、私は尊人さんとの連絡を絶ったのだ。
父の死から2か月が過ぎたころ、私は体調不良に気づいた。
初めは疲れが出たのかなと思ったけれど、そのうちに全く食べられなくなって病院へ行き妊娠が発覚した。
妊娠3ヶ月。
驚いて、悩んで、尊人さんに連絡しようとMISASAへ行ってみたけれど当然取り次いではもらえず、電話を入れても不在の返事ばかりでさすがの私も諦めてしまった。
妊娠をきっかけにバイトもやめていた私と尊人さんの糸はここで完全に切れてしまったのだ。
小さな会社を経営していた父の死後には処理しなければいけないことが山ほどあり、私も母も徹も雑務に追われた。
当時大学4年の私と、医大生だった徹はともに経済的基盤もなく、会社を引き継ぐ能力もなくて会社は人に引き渡すしかなかった。
そこで得られたわずかなお金を徹と母の生活費にした。
今にして思えば、父が亡くなり会社の処理手続きが終わるまでの間本当に忙しかった。
その忙しさに紛れて、私は尊人さんとの連絡を絶ったのだ。
父の死から2か月が過ぎたころ、私は体調不良に気づいた。
初めは疲れが出たのかなと思ったけれど、そのうちに全く食べられなくなって病院へ行き妊娠が発覚した。
妊娠3ヶ月。
驚いて、悩んで、尊人さんに連絡しようとMISASAへ行ってみたけれど当然取り次いではもらえず、電話を入れても不在の返事ばかりでさすがの私も諦めてしまった。
妊娠をきっかけにバイトもやめていた私と尊人さんの糸はここで完全に切れてしまったのだ。