再会した財閥御曹司は逃げ出しママと秘密のベビーを溺愛で手放さない~運命なんて信じないはずでした~
「慎之介、俺はそこの席でいいんだが」
上座をすすめられた尊人さんが慎之介先生の座っていた私の隣の席を指さしている。
「ダメだよ、今日はゲストなんだから上座にいろ」
よかった慎之介先生が断ってくれた。
まさか尊人さんが私に近づこうと思っているわけではないだろうけれど、距離が近くなることには警戒心がある。
こうなったら早めに切り上げて帰らせてもらおう。
「えー、MISASAの副社長さんですか」
「ええ」
さすがに若くて見た目のいい男性はすぐにお姉さん社員たちに囲まれるらしい。
気が付けば尊人さんの周りには女性が集まっている。
「沙月ちゃんは行かなくていいの?」
尊人さんの方を見ながら、慎之介先生がニコニコしている。
「はい。私は食べる専門ですから」
「そう」
慎之介先生は何か言いたそうに私を見たけれど、結局何も言わなかった。
上座をすすめられた尊人さんが慎之介先生の座っていた私の隣の席を指さしている。
「ダメだよ、今日はゲストなんだから上座にいろ」
よかった慎之介先生が断ってくれた。
まさか尊人さんが私に近づこうと思っているわけではないだろうけれど、距離が近くなることには警戒心がある。
こうなったら早めに切り上げて帰らせてもらおう。
「えー、MISASAの副社長さんですか」
「ええ」
さすがに若くて見た目のいい男性はすぐにお姉さん社員たちに囲まれるらしい。
気が付けば尊人さんの周りには女性が集まっている。
「沙月ちゃんは行かなくていいの?」
尊人さんの方を見ながら、慎之介先生がニコニコしている。
「はい。私は食べる専門ですから」
「そう」
慎之介先生は何か言いたそうに私を見たけれど、結局何も言わなかった。