再会した財閥御曹司は逃げ出しママと秘密のベビーを溺愛で手放さない~運命なんて信じないはずでした~
「まま、ぷーるは?」
何度も滑り台をしてうっすらと汗をかいた凛人がジュースを飲みに戻ってきた。
今日は9時半からスイミングだから、そろそろ行かないと遅刻してしまう。
「もう少し待ってね」
実は店に入る前、徹に連絡をした。
たまたま今日が休みだったらしくここまで凛人を迎えに来てくれると言ったから、お願いしてスイミングに連れて行ってもらおうと思っている。
「汗をかいているようだけれど、帽子が熱いんじゃないのか?」
額に汗をにじませている凛人を尊人さんが気遣ってくれるけれど、凛人の帽子はできれば脱がせたくない。
だって凛人の薄茶色い髪色とクリクリのくせ毛は尊人さんそっくりなんだもの。
見れば気づかれる気がして、私は怖かった。
ブブブ。
私のスマホが震えた。
『姉ちゃん、店の外まで来たけれど入った方がいいか?』
徹からのメッセージが入り、店の外に立つ徹の姿が目に入った。
『いいわ、今行くからそこで待っていて』
さすがにこの場に徹の登場は避けたくて、私は凛人の荷物を持って立ちあがった。
「ちょっと子供を預けてきますから待っていてください。凛人プールに行くわよ」
「ああ、わかった」
「はーい。あ、とーちゃんだ」
徹を見つけ嬉しそうに走って行く凛人を追いかけながら私は一旦店の外に出た。
何度も滑り台をしてうっすらと汗をかいた凛人がジュースを飲みに戻ってきた。
今日は9時半からスイミングだから、そろそろ行かないと遅刻してしまう。
「もう少し待ってね」
実は店に入る前、徹に連絡をした。
たまたま今日が休みだったらしくここまで凛人を迎えに来てくれると言ったから、お願いしてスイミングに連れて行ってもらおうと思っている。
「汗をかいているようだけれど、帽子が熱いんじゃないのか?」
額に汗をにじませている凛人を尊人さんが気遣ってくれるけれど、凛人の帽子はできれば脱がせたくない。
だって凛人の薄茶色い髪色とクリクリのくせ毛は尊人さんそっくりなんだもの。
見れば気づかれる気がして、私は怖かった。
ブブブ。
私のスマホが震えた。
『姉ちゃん、店の外まで来たけれど入った方がいいか?』
徹からのメッセージが入り、店の外に立つ徹の姿が目に入った。
『いいわ、今行くからそこで待っていて』
さすがにこの場に徹の登場は避けたくて、私は凛人の荷物を持って立ちあがった。
「ちょっと子供を預けてきますから待っていてください。凛人プールに行くわよ」
「ああ、わかった」
「はーい。あ、とーちゃんだ」
徹を見つけ嬉しそうに走って行く凛人を追いかけながら私は一旦店の外に出た。