再会した財閥御曹司は逃げ出しママと秘密のベビーを溺愛で手放さない~運命なんて信じないはずでした~
連れて行かれたMISASA自社ビルの上層階。
25階建てのビルのうち20階以上が特別フロアになっているらしく、専用のエレベータでしか行けない。
その中でも最上階の25階は秘書課の事務室と重役の執務室があるのだと教えてもらった。
「ここが俺の部屋だよ」
そう言って足を止めたのは大きな木製扉の前。
そこには金色のプレートで『副社長室』と書かれている。
「さあ、どうぞ」
「失礼します」
そこは20畳以上ありそうな大きな部屋。
入った突き当り一面が窓になっていて、東京の街並みを眼下に見下ろせる絶景。
それにしても広いな。うちのアパートがすっぽり入ってしまいそうだ。
「奥の扉の先が君の部屋だから」
「え、君のって・・・」
一体どういうことだろうと、足が止まった。
きっと、MISASAの尊人さんにかかわる部署に配属されるのだろうなとは想像していた。
法務部門かな、総務かな、なんて思っていたのだが・・・
プププ プププ。
ちょうどそのタイミングで電話が鳴った。
「もしもし。はい、繋いでください」
電話は交換から回って来た外線らしく、尊人さんが自分で出るようだ。
「はい。はい、その件はまだ・・・ええ、わかりました」
きっと取引先からの電話なのだろうけれど、直接副社長が出る必要は無いだろうに。
普段から慎之介先生のサポート業務もしているから余計にそんな気がして見ていた。
25階建てのビルのうち20階以上が特別フロアになっているらしく、専用のエレベータでしか行けない。
その中でも最上階の25階は秘書課の事務室と重役の執務室があるのだと教えてもらった。
「ここが俺の部屋だよ」
そう言って足を止めたのは大きな木製扉の前。
そこには金色のプレートで『副社長室』と書かれている。
「さあ、どうぞ」
「失礼します」
そこは20畳以上ありそうな大きな部屋。
入った突き当り一面が窓になっていて、東京の街並みを眼下に見下ろせる絶景。
それにしても広いな。うちのアパートがすっぽり入ってしまいそうだ。
「奥の扉の先が君の部屋だから」
「え、君のって・・・」
一体どういうことだろうと、足が止まった。
きっと、MISASAの尊人さんにかかわる部署に配属されるのだろうなとは想像していた。
法務部門かな、総務かな、なんて思っていたのだが・・・
プププ プププ。
ちょうどそのタイミングで電話が鳴った。
「もしもし。はい、繋いでください」
電話は交換から回って来た外線らしく、尊人さんが自分で出るようだ。
「はい。はい、その件はまだ・・・ええ、わかりました」
きっと取引先からの電話なのだろうけれど、直接副社長が出る必要は無いだろうに。
普段から慎之介先生のサポート業務もしているから余計にそんな気がして見ていた。