再会した財閥御曹司は逃げ出しママと秘密のベビーを溺愛で手放さない~運命なんて信じないはずでした~
幸い土曜日は徹が休みで、凛人を預かってもらえることになった。
徹が大好きな凛人も喜んで出かけていった。
母親としてはこうして子供が少しづつ離れて行くことが寂しくもあるけれど、これも成長と喜ばなければいけないのだろうな。
プププ。
クラクションの音。
目の前に停まった高そうな車。
「お待たせ」
窓を開け、運転席から顔を覗かせたのはやはり尊人さんだ。
待ち合わせたのは先日再会した駅のロータリー。
午前10時半に普段着のまま待っていてくれればいいと言われ、今に至る。
「本当に普段着ですがよかったのでしょうか?」
車に乗り込み、自分の姿を見返して改めて声に出した。
さすがに部屋着ってわけではないが、シンプルな半袖のワンピースに薄手のカーディガン。
いつも凛人と出かける時にはパンツのことが多いから、ワンピースは私にしては珍しいけれど、靴も鞄もノーブランド。
とてもじゃないけれどパーティーへ行ける格好ではない。
「いいんだよ、こっちで用意しているから」
「はあ、そうですか」
そもそもちゃんとしたパーティー何て出たこともないし、着ていくような服も持っていない。
こうなったら尊人さんにお任せするのがいいだろう。
徹が大好きな凛人も喜んで出かけていった。
母親としてはこうして子供が少しづつ離れて行くことが寂しくもあるけれど、これも成長と喜ばなければいけないのだろうな。
プププ。
クラクションの音。
目の前に停まった高そうな車。
「お待たせ」
窓を開け、運転席から顔を覗かせたのはやはり尊人さんだ。
待ち合わせたのは先日再会した駅のロータリー。
午前10時半に普段着のまま待っていてくれればいいと言われ、今に至る。
「本当に普段着ですがよかったのでしょうか?」
車に乗り込み、自分の姿を見返して改めて声に出した。
さすがに部屋着ってわけではないが、シンプルな半袖のワンピースに薄手のカーディガン。
いつも凛人と出かける時にはパンツのことが多いから、ワンピースは私にしては珍しいけれど、靴も鞄もノーブランド。
とてもじゃないけれどパーティーへ行ける格好ではない。
「いいんだよ、こっちで用意しているから」
「はあ、そうですか」
そもそもちゃんとしたパーティー何て出たこともないし、着ていくような服も持っていない。
こうなったら尊人さんにお任せするのがいいだろう。