私のしあわせな結婚
第15話
時は、午前11時50分頃であった。

ところ変わって、守山区内にある大型市民プールにて…

(ウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウー…)

場内の駐車場に停まっている名古屋市の消防本部の救助工作車と救急車と愛知県警《けんけい》のパトカー20台がけたたましいサイレンを鳴らしていた。

場内に、名古屋市消防本部の消防士たち100人と地域の消防団の団員たち50人と愛知県警《けんけい》の捜査員たち50人がいた。

この時、場内にある通路型の流水プールの吸水口に小学生の女の子が吸い込まれた事件が発生した。

この時、亜香里《あかり》は地区のスポーツ団体の主催による水泳教室に参加していた。

吸水口に巻き込まれた女の子は、こともあろうに亜香里《あかり》だった。

亜香里《あかり》はみんなと一緒に水泳教室に参加していたが、途中でやめた。

その後、亜香里《あかり》は単独で事故があった流水プールへ行ったと思う。

この時、プールでは水を抜き取る作業が行われていた。

さて、その頃であった。

ところ変わって、家の広間にて…

里英《りえ》は、和義《かずよし》のケータイに電話をかけた。

しかし、電波が届かない場所にいたのでかからなかった。

困ったわね…

その時であった。

(ピンポーン)

玄関の呼鈴《ベル》が鳴った。

里英《りえ》は、大急ぎで玄関に行った。

「どちらさまでございますか?」
「奥さま!!奥さま大変よ!!」

玄関の向こう側にお向かいの奥さまがいた。

里英《りえ》は、大急ぎでドアをあけた。

「エーンエーンエーンエーンエーンエーンエーンエーンエーンエーンエーンエーンエーンエーンエーンエーンエーンエーンエーンエーンエーンエーンエーンエーンエーンエーンエーンエーン…」

お向かいの奥さまは、美奈《みな》と一緒に家にやって来た。

美奈《みな》は『エーンエーン…』と泣いていた。

一体なにがあったのか…

美奈《みな》は、里保《りほ》と一緒に児童クラブに行った。

里保《りほ》は、児童クラブに美奈《みな》をあずけたあと友人と一緒にカラオケ喫茶へ行った。

ニュースで亜香里《あかり》が吸水口に吸い込まれた事故を聞いた奥さまは、大急ぎで児童クラブへ迎えに行った。

その上に、新たな不幸ごとが生じた。

奥さまは、ものすごくおたついた声で里英《りえ》に言うた。

「奥さま大変よ!!ニュース速報が入ったわよ!!」
「ニュース速報!?」
「30分前に、テナントビルの一階にあるマージャン店でヤクザが投げた手榴弾《ばくだん》が爆発したあと大火災が発生したわよ!!」
「えっ!?」
「たしか、おたくのオシュウトメさんがテナントビルの3階にあるカラオケ喫茶に行ってたわね!!」
「そうだけど…」
「さっき、テナントビルがものすごく大きな音を立てて崩れたわよ!!…オシュウトメさんたちががれきの下敷きになったみたいよ!!」
「ええ!!」
「おばーちゃんがつぶれた…エーンエーンエーンエーンエーンエーンエーンエーンエーンエーンエーンエーンエーンエーンエーンエーンエーンエーン…」

それから数分後であった。

里英《りえ》は、美奈《みな》を連れて家から出た。

亜香里《あかり》がプールの吸水口に吸い込まれた…

里保《りほ》が倒壊したビルのがれきにつぶれた。

その上に、和義《かずよし》と連絡が取れない…

華保《かほ》も、友人たちとどこかへ行った…

サイアクだ…

どうすればいいのか分からない…

ぼんやりとした表情を浮かべている里英《りえ》は、途方にくれた。

その結果、母子は重大事故に巻き込まれた。

(キーッドスーン!!)

里英《りえ》と美奈《みな》は、横断歩道を渡っていた時に走ってきたトレーラーにはねられて亡くなった。

またところ変わって、足助《あすけ》(豊田市)の巴川《ともえがわ》の上流にて…

(ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ…ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ…)

時は、夕方4時過ぎであった。

さらに奥の場所で雷鳴が聞こえた。

この時、和義《かずよし》たちは数人の仲間たちと一緒に渓流釣りを楽しんでいた。

それから数分後に悲劇が生じた。

(ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!)

よりし烈な轟音がここに響いた。

この時、奥の場所で100ミリに相当する猛烈な雨が降った。

仲間たち数人は川から離れたが、和義《かずよし》は釣りに夢中になっていた。

「和義《かずよし》さーん!!」

仲間たちは、必死になって和義《かずよし》に叫んだ。

しかし、和義《かずよし》の耳に仲間たちの声が届いていなかった。

その結果…

(ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!)

「わあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

和義《かずよし》は、大きな水のかたまりにのまれたあと行方不明になった。

それから3時間後であった。

亜香里《あかり》が流水プールの吸水口の中から遺体で発見された。

この時、英二《えいじ》は生まれ故郷へ向かう途中であったが、その途中で出会った女と一緒に行方不明になった。

華保《かほ》は、1日で親きょうだい全員を亡くした。
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