私のしあわせな結婚
第22話
時は、夕方4時過ぎであった。

またところ変わって、山口県玖珂郡和木町《ぼうしゅうくがぐんわぎちょう》の国道2号線沿いにあるラブホにて…

ラブホの部屋には、信介《しんすけ》とマリアがいた。

メロン色のトップスと白のパンツ姿のマリアは、ベッドに座っていた。

浴室にいる信介《しんすけ》は、シャワーを浴びていた。

それから10分後であった。

信介《しんすけ》は、腰にバスタオルを巻いた状態で部屋にやって来た。

「おまたせ。」
「信介《しんすけ》…」

(ハラリ…)

この時、信介《しんすけ》の腰に巻いていたバスタオルが取れた。

(ドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクン…ドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクン…)

信介《しんすけ》のマッチョな肉体を見たマリアは、より激しいドキドキに襲われた。

同時に、乳房《むね》の奥に封印していた女の願望《よくぼう》がめざめた。

「信介《しんすけ》!!」

マリアは、信介《しんすけ》のマッチョな肉体に抱きついた。

「マリア…」
「信介《しんすけ》…信介《しんすけ》…ほしい…ほしい…」
「あっ…」

(ドサッ!!)

信介《しんすけ》をベッドに倒したマリアは、より激しい力で信介《しんすけ》の肉体をむさぼりまくった。

「ん、ん、ん、ん、ん…」
「マリア…マリア…」
「信介《しんすけ》…ほしい…信介《しんすけ》の…ジャンボフランク…」
「ああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

マリアは、約2時間に渡って信介《しんすけ》のマッチョな肉体を激しくむさぼった。

(ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…)

またところ変わって、広島市中区小網町《しないなかくこあみちょう》にある佐々岡夫妻の家にて…

家の前の通りに広電《ひろでん》の路面電車《トラム》が通過した。

家の大広間にて…

家の大広間に、佐々岡夫妻と房江《ふさえ》の3人がいた。

房江《ふさえ》は、信介《しんすけ》が聞く耳を持たなくなったので近いうちに華保《かほ》と離婚させると言うた。

話を聞いた比呂子《ひろこ》は、ものすごく困った声で言うた。

「困ったわね…信介《しんすけ》さんはどこのどこまで甘えているのかしらね…それで、華保《かほ》さんはどうするのよ?」
「華保《かほ》さんについては、代わりの男性《ひと》を紹介してサイコンさせるしかないのです…仁村《にむら》の家のご家族は、全員亡くなられている上に、帰る実家《いえ》も抵当《さしおさえ》られたので…一人暮らしをすることは…難しいと思います。」

房江《ふさえ》が言うた言葉を聞いた比呂子《ひろこ》は、心配げな声で言うた。

「そうよね…この最近になって、広島市内《しない》の賃貸物件は部屋代《やちん》が値上りした…ロシアとウクライナの戦争が長引いている関係で建築資材《しざい》が不足しているから、新築《いえ》を作ることができない…インフレがつづいているので、日本の経済が上向きにならない…結婚したくても、男性《あいて》が正社員じゃないからできない…と言うケイコウがつづいている…30代以上の独身の女男《ひとたち》の間でも『結婚したくない…』と言うひとたちが多いから…無理かもしれないわね…華保《かほ》さんについては、華保《かほ》さん自身にお任せした方がいいと思うからひとまず終わりにしましょう…それよりも、房代《ふさよ》さんの結婚の問題を解決しないと…」

比呂子《ひろこ》が言うた言葉を聞いた房江《ふさえ》は、ものすごくイヤな表情を浮かながらつぶやいた。

また房代《ふさよ》の結婚…

うんざりだわ…

房江《ふさえ》は、ものすごくイヤな表情で比呂子《ひろこ》に言うた。

「奥さま。」
「房江《ふさえ》さん。」
「房代《ふさよ》は、結婚したくないと言うてるのよ…なんで結婚の話を出すのですか!?」
「なんでって…房代《ふさよ》さんは、厄年《やく》を過ぎたので、そろそろ…」
「房代《ふさよ》は女のしあわせはいらないと言うてるのですよ!!」
「それじゃあ、いつになったら結婚の話し合いをするのですか?」
「そのうちにします!!今はそれどころじゃないのです!!」

頭がサクラン状態におちいった房江《ふさえ》は、わけの分からない言葉をグダグダグダグダと言いまくった。

こんな状態で、自分のお子さまの結婚の話し合いをすることができますか?
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