あの日ふたりは夢を描いた
「……ううん。真柄くん……。あっ私こそまだ覚えられてなくてごめんね」

彼は首を横に振り「全然いいよ」とひと言言った。
そのあとに目線が私の服装に向いていることに気づく。

いつもの制服とは違いエプロン姿を見られて落ち着かない。

「ここでアルバイトしてるの?」

「……あ、うん。ここ私の叔父が経営してて……」

「あぁなるほどね。よく似合ってる。そのエプロンとかお店の雰囲気とか」

静かな微笑みとともにそんな言葉をくれた。
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