あの日ふたりは夢を描いた
たぶん今なにか言ったところで聞く耳を持たないだろう。
私は彼の特性を理解しつつあった。
「そうだなぁ。負けた人は、隠している秘密を話す!これでどう?」
「まぁ。いいよ」
諦めて素直にうなずく私。
「じゃあ準備はいい?」
「いつでも大丈夫」
線香花火の先端に、二人で同時に火をつけた。
ぱちっと音がして小さい火花が飛んだあと、それは徐々に大きくなっていく。
ぽたっと一気に落ちないで、徐々に小さくなって消えるように終わっていけばいいなぁ、そんなふうに思った。
罰ゲームが嫌だとかじゃなくて、最後なのに呆気なく終わっちゃうなんて、なんか寂しいから。
私は彼の特性を理解しつつあった。
「そうだなぁ。負けた人は、隠している秘密を話す!これでどう?」
「まぁ。いいよ」
諦めて素直にうなずく私。
「じゃあ準備はいい?」
「いつでも大丈夫」
線香花火の先端に、二人で同時に火をつけた。
ぱちっと音がして小さい火花が飛んだあと、それは徐々に大きくなっていく。
ぽたっと一気に落ちないで、徐々に小さくなって消えるように終わっていけばいいなぁ、そんなふうに思った。
罰ゲームが嫌だとかじゃなくて、最後なのに呆気なく終わっちゃうなんて、なんか寂しいから。