あの日ふたりは夢を描いた
夏休みの出来事を思い出し、恥ずかしくて顔が見れなかった。
「きみが隣?」
「……あ、うん」
「わぁ、願ったり叶ったりだ。よろしくね」
いつもの彼だった。夏休みのことなんて気にしていないような口調だったので、逆に安心する。
「うん、よろしくね」
意識しているのは私だけだ。私も今まで通り接しよう。
「ちょっとお二人さん。俺もいること忘れないでよ」
相馬くんの前の席に荷物を持って移動してきた吉浜くんがいた。
「尚、ここの席?」
彼は目をきらきらさせて吉浜くんを見ていた。
「ああ」
「わぁ。最高だなぁ、この席」
相馬くんが呑気に笑顔を振りまき、私と吉浜くんもそれにつられて笑った。
「きみが隣?」
「……あ、うん」
「わぁ、願ったり叶ったりだ。よろしくね」
いつもの彼だった。夏休みのことなんて気にしていないような口調だったので、逆に安心する。
「うん、よろしくね」
意識しているのは私だけだ。私も今まで通り接しよう。
「ちょっとお二人さん。俺もいること忘れないでよ」
相馬くんの前の席に荷物を持って移動してきた吉浜くんがいた。
「尚、ここの席?」
彼は目をきらきらさせて吉浜くんを見ていた。
「ああ」
「わぁ。最高だなぁ、この席」
相馬くんが呑気に笑顔を振りまき、私と吉浜くんもそれにつられて笑った。