あの日ふたりは夢を描いた
彼女が戻って来たので横になっていた体を起こし、『なに話したの?』なんてしらじらしく聞いてみる。
『それは言えないよ』
思いやりあふれる彼女らしい言葉が返ってきて安心した。
『ねぇ真白』
きみのことをちゃんと見てくれる人がいて嬉しいよ。
『真柄はすごいいいやつだよな』
真柄はきみにふさわしい。だから嬉しいんだけどさ……
『……だけど』
だけどまだ嫌なんだ。
『……自分勝手なのはわかってるけど、今はまだ、僕を一番に考えていてほしい』
今はまだ、真柄のところへ行ってほしくない。
『今までもこれからも、相馬くんが一番だよ』
きみは僕のことを知らないからこそ、安心と幸せをくれる存在なんだ。
……自分勝手だろうか。だけど最後まできみの笑顔を見ていたい。
だからいい、このままで。
『それは言えないよ』
思いやりあふれる彼女らしい言葉が返ってきて安心した。
『ねぇ真白』
きみのことをちゃんと見てくれる人がいて嬉しいよ。
『真柄はすごいいいやつだよな』
真柄はきみにふさわしい。だから嬉しいんだけどさ……
『……だけど』
だけどまだ嫌なんだ。
『……自分勝手なのはわかってるけど、今はまだ、僕を一番に考えていてほしい』
今はまだ、真柄のところへ行ってほしくない。
『今までもこれからも、相馬くんが一番だよ』
きみは僕のことを知らないからこそ、安心と幸せをくれる存在なんだ。
……自分勝手だろうか。だけど最後まできみの笑顔を見ていたい。
だからいい、このままで。