あの日ふたりは夢を描いた
彼女の書いた脚本を見届けて、彼女がクラスに馴染んでいく様子に満足したあと、僕は一気に体調を崩した。

正直、夏休み明けから体調が良くないことは自分でもわかっていたが、文化祭が終わるまではどうしても彼女のそばにいたかった。

なんとか持ちこたえたが、そのはずみなのか普通の生活を送ることもままならず、もう二ヶ月も入院生活を送っている。

大切な時期であるメンバーにも迷惑をかけていた。

点滴に繋がれ、毎日よくわからない薬を体に入れているが一向に良くなる気配はない。
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