あの日ふたりは夢を描いた
彼を思い出すうちに、記憶を手繰り寄せるうちに、私はこらえきれず泣いていた。

今なら思い当たることが多くある。

好きだと言って付き合わなかったのも、私に強く夢を叶えるよう約束をさせたのも、学校で私の居場所を見つけてくれたのも全部、

自分の命が残り少ないって、どこかでわかっていたからでしょ?
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