あの日ふたりは夢を描いた
「おまたせ」

「ううん。寒いから、どこかお店に入ろうか」

「そうだね」

それだけ話し、近くにあったファミレスに向かう。

とりあえずドリンクバーを注文し、二人で温かい飲み物を持って席に着いた。

「なにかあった?」

単刀直入に話を振った。

「あぁ、うん。並木に見てほしいものがあって」

真柄くんはテーブルに置いていたスマートフォンを手に持ち操作し始めた。

その間、温かいホットココアを一口飲んだ。

「これ」

そう言って私に自分のスマートフォンを渡してきた。
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