あの日ふたりは夢を描いた
「少なくとも、俺は理央のこと、他の人よりは理解してる自信があるから」
吉浜くんが素敵な笑みを私に向けたと同時に、六時間目の始まりを告げるチャイムが鳴った。
「授業始まるよ。席に戻りな」
「……あっ、うん」
ぼーっと立っていた私は吉浜くんにそう促され自分の席に戻った。
大切に思ってる……
それは本当に私の話だろうか。そんな疑いさえ持ってしまった。
今日最後の六時間目の授業はなんとなく身が入らず、ぼんやりとしたまま時間が流れていった。
吉浜くんが素敵な笑みを私に向けたと同時に、六時間目の始まりを告げるチャイムが鳴った。
「授業始まるよ。席に戻りな」
「……あっ、うん」
ぼーっと立っていた私は吉浜くんにそう促され自分の席に戻った。
大切に思ってる……
それは本当に私の話だろうか。そんな疑いさえ持ってしまった。
今日最後の六時間目の授業はなんとなく身が入らず、ぼんやりとしたまま時間が流れていった。