10歳差の王子様
「あ、でもさっきのは碧斗が悪いから拓海くんにちゃんと謝った方がいいよ。あとみさママにも」
「…わかってるよ」
ねっ、っとあさひが微笑んだ。
あさひに言われたら、言われなくてもわかってるけど、ここで拒否したら男が廃る。
あたりまえだ。
「今日ね!」
話を終えると携帯を持ってグイっと近付いてきた。ドキッとするオレに変わらぬ笑顔で開かれたTwitterの画面を指さした。
「これ新しく出たコンビニのお菓子なの!おいしそうじゃない?枝豆まるっと揚げましたみたいなお菓子!」
めちゃくちゃおいしそうで乗り出すように画面に食いついた。
「すげぇおいしそうじゃん!!」
「あとで買いに行こっ」
兄貴みたいな仕事をアドバイスするような話はできないけど、オレにはオレのやり方であさひを笑わせることはできる。
「ねぇ、あさひ。俺のワガママも聞いてくれる?」
「いいよ、何?何のお菓子欲しいの?」
「いつか絶対、あさひにダイヤの指輪買ってあげるから!」
あさひが眉毛をハの字にして笑った。
「それ私のワガママだよ」
その時はあさひがもっともーっと笑ってくれるように。
「…わかってるよ」
ねっ、っとあさひが微笑んだ。
あさひに言われたら、言われなくてもわかってるけど、ここで拒否したら男が廃る。
あたりまえだ。
「今日ね!」
話を終えると携帯を持ってグイっと近付いてきた。ドキッとするオレに変わらぬ笑顔で開かれたTwitterの画面を指さした。
「これ新しく出たコンビニのお菓子なの!おいしそうじゃない?枝豆まるっと揚げましたみたいなお菓子!」
めちゃくちゃおいしそうで乗り出すように画面に食いついた。
「すげぇおいしそうじゃん!!」
「あとで買いに行こっ」
兄貴みたいな仕事をアドバイスするような話はできないけど、オレにはオレのやり方であさひを笑わせることはできる。
「ねぇ、あさひ。俺のワガママも聞いてくれる?」
「いいよ、何?何のお菓子欲しいの?」
「いつか絶対、あさひにダイヤの指輪買ってあげるから!」
あさひが眉毛をハの字にして笑った。
「それ私のワガママだよ」
その時はあさひがもっともーっと笑ってくれるように。