弓波くんの愛が重すぎて、逃げられない
episode.1
「白咲《しろさき》先輩」
「な、何?弓波《ゆみなみ》くん」
「今日も僕が甘やかしてあげます」
そう言って、弓波くんが手を広げる。
「いや、そういうのは恋人同士がするっていうか・・・」
「僕は白咲先輩が大好きなので、大丈夫です」
「私はまだ了承してない・・・」
「仕方ないなぁ。じゃあ、頭を撫でてあげます」
何がじゃあなのか分からないが、弓波くんが優しく私の頭を撫でる。