雨宮課長に甘えたい 【コンテスト用】
午後は雨宮課長も参加する創立50周年パーティーの企画会議だった。
会議は庶務係の私たちの他に総務課の社員が4名参加するものだった。会議室には先に雨宮課長以外の総務課の社員が来ていて、何やらひそひそと話していた。
明らかにこちらに視線を向けられている。何か敵意のような物も感じる。
さっきの社食での事だろうか? 庶務係に戻って来たらまりえちゃんに噂になっていますよと言われて驚いた。しかもその噂には男性社員の事は出て来ず、私が雨宮課長に謝罪をさせた事になっていた。噂だけを聞いたら、私は上司に頭を下げさせた奴だと思われるかもしれない。
後先考えず、あの男性社員に噛み付いたのは失敗だった。みんなの前で雨宮課長に頭を下げさせてしまった事が申し訳なくて堪らない。そんなつもりなかったのに。
入り口に一番近い末席に移動して会議の資料を確認していると、「中島さん、コーヒーお願い」と栗原さんに頼まれた。
まりえちゃんではなく、私に頼んだのは気を遣ってくれたんだ。栗原さんはいつも空気を読んでくれる。ありがたいと思いながら、会議室を出て、同じ階にある給湯室に行った。
10名分のコーヒーの準備を始める。
カップにコーヒーを注いでいると、今日の会議に参加する疋田さんが「手伝うね」って来てくれた。
会議は庶務係の私たちの他に総務課の社員が4名参加するものだった。会議室には先に雨宮課長以外の総務課の社員が来ていて、何やらひそひそと話していた。
明らかにこちらに視線を向けられている。何か敵意のような物も感じる。
さっきの社食での事だろうか? 庶務係に戻って来たらまりえちゃんに噂になっていますよと言われて驚いた。しかもその噂には男性社員の事は出て来ず、私が雨宮課長に謝罪をさせた事になっていた。噂だけを聞いたら、私は上司に頭を下げさせた奴だと思われるかもしれない。
後先考えず、あの男性社員に噛み付いたのは失敗だった。みんなの前で雨宮課長に頭を下げさせてしまった事が申し訳なくて堪らない。そんなつもりなかったのに。
入り口に一番近い末席に移動して会議の資料を確認していると、「中島さん、コーヒーお願い」と栗原さんに頼まれた。
まりえちゃんではなく、私に頼んだのは気を遣ってくれたんだ。栗原さんはいつも空気を読んでくれる。ありがたいと思いながら、会議室を出て、同じ階にある給湯室に行った。
10名分のコーヒーの準備を始める。
カップにコーヒーを注いでいると、今日の会議に参加する疋田さんが「手伝うね」って来てくれた。