雨宮課長に甘えたい 【コンテスト用】
疋田さんと会議室に戻ると、雨宮課長が丁度、席に着く所だった。雨宮課長の分のコーヒーは疋田さんが配り、私はその他の皆さんのコーヒーを配った。
会議の進行は風見係長がテキパキとしていた。11月5日に予定されている創立記念パーティーに向けて、決まっている事が次々に発表されていく。
パーティーは帝国ホテルで行われ、招待客は2000名だった。
「招待状の発送は済んでいますか?」
雨宮課長の質問に、ハッとする。招待状の発送は私の仕事だ。
「はい。今日発送致しました」
顔を見ると心が揺れそうだから、下を向いたまま答えた。
「返信はいつまでになっていますか?」
さらに雨宮課長に訊かれる。
「10月5日までにお願いしてあります」
「では中島さん、パーティーの二週間前までに招待客の情報をまとめて下さい」
中島さんって、呼ばれた瞬間、胸が苦しくなる。
ただの事務的なやり取りなのに、雨宮課長が恋しい。
大好きな課長に触れたい。二週間前、私のマンションに来てくれた時みたいに。
奈々ちゃんって呼んでくれて、抱きしめてくれて、キスもしてくれて……。
ダメだ。泣きそう。しっかりしなきゃ。泣くのは終業後だ。
会議の進行は風見係長がテキパキとしていた。11月5日に予定されている創立記念パーティーに向けて、決まっている事が次々に発表されていく。
パーティーは帝国ホテルで行われ、招待客は2000名だった。
「招待状の発送は済んでいますか?」
雨宮課長の質問に、ハッとする。招待状の発送は私の仕事だ。
「はい。今日発送致しました」
顔を見ると心が揺れそうだから、下を向いたまま答えた。
「返信はいつまでになっていますか?」
さらに雨宮課長に訊かれる。
「10月5日までにお願いしてあります」
「では中島さん、パーティーの二週間前までに招待客の情報をまとめて下さい」
中島さんって、呼ばれた瞬間、胸が苦しくなる。
ただの事務的なやり取りなのに、雨宮課長が恋しい。
大好きな課長に触れたい。二週間前、私のマンションに来てくれた時みたいに。
奈々ちゃんって呼んでくれて、抱きしめてくれて、キスもしてくれて……。
ダメだ。泣きそう。しっかりしなきゃ。泣くのは終業後だ。