雨宮課長に甘えたい 【コンテスト用】
女子トイレに駆け込むと、やっぱり生理だった。
今日は最悪。ため息が出る。
「だよねー」
楽し気な話し声が聞えてきた。この声は疋田さん。
私と顔を合わせるのはきっと疋田さんも気まずいだろう。疋田さんたちが出ていってから個室から出よう。
「ところで、あの子、なんなの? 社食でうちの課長を謝らすとか、マジありえないんだけど。宣伝部のエースとか言われて調子に乗り過ぎでしょ」
私の話だ。疋田さんと話すこの声はさっきの会議に出ていた人。
「宣伝部でも阿久津部長に噛み付いていたんでしょう。可愛げがないよね。男いないんじゃない? いつもパンツスーツで私は女捨てて一生懸命やっていますみたいな、ああいう女大嫌い。きっと一生独身で孤独死するんじゃない」
この声は疋田さん。
確かに私は可愛げがないですよ。でもね、疋田さんも男性社員に色目使っていないで、ちゃんと仕事をしたらどうって言いたくなる所あるよ。今日は言わないであげるけどね。
「あの女、雨宮課長が好きなんじゃないの? なんか課長の前では愛想いいし。だから週刊誌が悔しかったのよ。佐伯リカコと比べたら、月とスッポンだってわかんないのかね」
「鏡見た事ないんじゃない? まあ、あんなの課長が相手にする訳ないけど」
さっきまで平気だったのに、佐伯リカコの事を言われたら泣きそうになる。
胸が痛い。どうせ私は雨宮課長と釣り合い取れませんよ。でも、好きなんだもの。
今日は最悪。ため息が出る。
「だよねー」
楽し気な話し声が聞えてきた。この声は疋田さん。
私と顔を合わせるのはきっと疋田さんも気まずいだろう。疋田さんたちが出ていってから個室から出よう。
「ところで、あの子、なんなの? 社食でうちの課長を謝らすとか、マジありえないんだけど。宣伝部のエースとか言われて調子に乗り過ぎでしょ」
私の話だ。疋田さんと話すこの声はさっきの会議に出ていた人。
「宣伝部でも阿久津部長に噛み付いていたんでしょう。可愛げがないよね。男いないんじゃない? いつもパンツスーツで私は女捨てて一生懸命やっていますみたいな、ああいう女大嫌い。きっと一生独身で孤独死するんじゃない」
この声は疋田さん。
確かに私は可愛げがないですよ。でもね、疋田さんも男性社員に色目使っていないで、ちゃんと仕事をしたらどうって言いたくなる所あるよ。今日は言わないであげるけどね。
「あの女、雨宮課長が好きなんじゃないの? なんか課長の前では愛想いいし。だから週刊誌が悔しかったのよ。佐伯リカコと比べたら、月とスッポンだってわかんないのかね」
「鏡見た事ないんじゃない? まあ、あんなの課長が相手にする訳ないけど」
さっきまで平気だったのに、佐伯リカコの事を言われたら泣きそうになる。
胸が痛い。どうせ私は雨宮課長と釣り合い取れませんよ。でも、好きなんだもの。