雨宮課長に甘えたい 【コンテスト用】
次の日の朝、拓海さんの為に何かしたくて、朝ご飯を作った。ワカメとお豆腐のお味噌汁。拓海さんに教えてもらった通りに昆布と鰹節で出汁を取った。ふんわりと鰹節のいい香りがキッチンを包む。匂いだけで美味しそう。ご飯はレトルトのじゃなくて、炊飯器で炊いた。おかずはちょっと崩れた目玉焼き。
ご飯が出来た頃に「いい匂いがする」と、拓海さんがキッチンに来る。
私がこの間、拓海さんの為に買ったグレーの上下の部屋着姿で。スーツじゃない拓海さん、一緒に暮らしている感じがしていい。
「朝ご飯作りました。食べてくれます?」
「もちろん。昨日の夜はベッドで沢山運動したし、お腹がすいた」
「運動って……」
昨夜の情事を思い出して、頬が熱くなる。
「奈々ちゃん、顔が赤いよ」
つんって、拓海さんが人差し指で私の頬に触れる。
「もう知らないんだから。ご飯にしますよ」
リビングのテーブルに二人分の朝ご飯を並べて、拓海さんと食事をする。料理上手の拓海さんに食べてもらうのはドキドキする。どうかな、お味噌汁。出汁、薄くなかったかな?
心配していると、拓海さんが味噌汁のお椀を置いて、「美味しい」と口にした。それから、「奈々ちゃん、一緒に暮らそう」と真面目な顔で言われた。
驚いていると、拓海さんが「今言ったのは冗談じゃないよ」と付け加えた。
ご飯が出来た頃に「いい匂いがする」と、拓海さんがキッチンに来る。
私がこの間、拓海さんの為に買ったグレーの上下の部屋着姿で。スーツじゃない拓海さん、一緒に暮らしている感じがしていい。
「朝ご飯作りました。食べてくれます?」
「もちろん。昨日の夜はベッドで沢山運動したし、お腹がすいた」
「運動って……」
昨夜の情事を思い出して、頬が熱くなる。
「奈々ちゃん、顔が赤いよ」
つんって、拓海さんが人差し指で私の頬に触れる。
「もう知らないんだから。ご飯にしますよ」
リビングのテーブルに二人分の朝ご飯を並べて、拓海さんと食事をする。料理上手の拓海さんに食べてもらうのはドキドキする。どうかな、お味噌汁。出汁、薄くなかったかな?
心配していると、拓海さんが味噌汁のお椀を置いて、「美味しい」と口にした。それから、「奈々ちゃん、一緒に暮らそう」と真面目な顔で言われた。
驚いていると、拓海さんが「今言ったのは冗談じゃないよ」と付け加えた。