雨宮課長に甘えたい 【コンテスト用】
一緒に暮らす
12月の最初の土曜日、代官山の拓海さんのマンションに引っ越した。会社は遠くなるけど、拓海さんが私の所に来るよりも、広い拓海さんの部屋に私が引っ越した方がいいと押し切った。
8帖の空き部屋をもらい、そこに私の荷物を全部詰め込んだ。大きな家具や、冷蔵庫などの家電は処分していたので、荷物はそんなにない。
午前中で引っ越しが終わってお昼に拓海さんがお蕎麦を茹でてくれた。
「引っ越しそばですね」
私の言葉に拓海さんが嬉しそうに微笑む。
「奈々ちゃんと生活が始まる記念すべき最初のご飯だね」
最初のご飯って言われて、引っ越しそばが特別なメニューのような気がしてくる。
「じゃあ、今日は私たちの引っ越しそば記念日になるの? 毎年、お蕎麦を食べます?」
拓海さんがクスクス笑う。
「そこまで意味を持たせなくてもいいよ。奈々ちゃんは何でも素直に受け取るからいつも面白い」
私、拓海さんに面白がられていたんだ。そういえばよく笑われている気もする。拓海さんを笑顔に出来ていると思ったら嬉しい。
ご飯の後、拓海さんに大事な話があると言われて、ドキッとした。
最近の私たちの関係を考えれば、もしかしてプロポーズ? でも、ちょっと展開早くない?
8帖の空き部屋をもらい、そこに私の荷物を全部詰め込んだ。大きな家具や、冷蔵庫などの家電は処分していたので、荷物はそんなにない。
午前中で引っ越しが終わってお昼に拓海さんがお蕎麦を茹でてくれた。
「引っ越しそばですね」
私の言葉に拓海さんが嬉しそうに微笑む。
「奈々ちゃんと生活が始まる記念すべき最初のご飯だね」
最初のご飯って言われて、引っ越しそばが特別なメニューのような気がしてくる。
「じゃあ、今日は私たちの引っ越しそば記念日になるの? 毎年、お蕎麦を食べます?」
拓海さんがクスクス笑う。
「そこまで意味を持たせなくてもいいよ。奈々ちゃんは何でも素直に受け取るからいつも面白い」
私、拓海さんに面白がられていたんだ。そういえばよく笑われている気もする。拓海さんを笑顔に出来ていると思ったら嬉しい。
ご飯の後、拓海さんに大事な話があると言われて、ドキッとした。
最近の私たちの関係を考えれば、もしかしてプロポーズ? でも、ちょっと展開早くない?