雨宮課長に甘えたい 【コンテスト用】
「じゃあ、中島さん、明日は東京駅から6:32分発の新幹線ね」
夕食後、タブレットで何かを検索していた雨宮課長が言った。
6:32分発の新幹線?
「『フラワームーンの願い』のフィルムは宮城県の仙台の外れにある映画館にあるんだよ」
「えっ! 宮城県!」
「うん。さっき問い合わせたらあるって返答があった」
「あの、雨宮課長もその映画館まで来てくれるんですか?」
「もちろん。フィルムが見つかるまで付き合うよ」
雨宮課長、やっぱり優しい。でも、いいのかな。
「あの、ご迷惑では」
「迷惑じゃないよ。中島さん、俺に頼っていいから。中島さん一人で背負い過ぎだ。一応、これでも上司なんだからさ」
頼っていいなんて、初めて言われた。
上司としての言葉だってわかっているけど、嬉しい。
「という訳で明日は俺と出張だ。いいね、中島さん」
雨宮課長と出張……。
思いがけない展開に胸が高鳴った。
夕食後、タブレットで何かを検索していた雨宮課長が言った。
6:32分発の新幹線?
「『フラワームーンの願い』のフィルムは宮城県の仙台の外れにある映画館にあるんだよ」
「えっ! 宮城県!」
「うん。さっき問い合わせたらあるって返答があった」
「あの、雨宮課長もその映画館まで来てくれるんですか?」
「もちろん。フィルムが見つかるまで付き合うよ」
雨宮課長、やっぱり優しい。でも、いいのかな。
「あの、ご迷惑では」
「迷惑じゃないよ。中島さん、俺に頼っていいから。中島さん一人で背負い過ぎだ。一応、これでも上司なんだからさ」
頼っていいなんて、初めて言われた。
上司としての言葉だってわかっているけど、嬉しい。
「という訳で明日は俺と出張だ。いいね、中島さん」
雨宮課長と出張……。
思いがけない展開に胸が高鳴った。