開けずの手紙2ーデジタルー

不安マックスの少女たち⓶


Ｂ子：それ、ウワサじゃ、手紙来よらんかったって話でしょ？なんでも夢でいきなり手紙読まされて、その場で呪いをうつされちゃうって…。ほんま、怖いって。

Ａ子：そのケース、ここんとこよく聞くわ。呪いの手紙デジタル版ってやつやね。

Ｃ子：私の周りじゃあ、ペーパーレス・バージョンとかって言っとるけど、これ、手紙の封開けないって対抗手段、チョンされとるってことでしょ。キツイって、こんなん。勝手に効率化すんなって言いたいわ。

Ｄ子：ふう…、呪いの手紙、めちゃ進化が早いやん。文科省、何とかせいって！


ー４人のモードはまさに沸騰していたー


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Ｂ子：とにかくさ、学校や教委とか文科なんか、アテになんないって。それよか、各校横断の手紙ブロック・ネットワークに連名出しして、自己防衛するしかないよ。

Ｃ子：あと、某都市伝説系サイトの電子お祓いもやっとる子、多いやろ？

Ａ子：うん。ダメ元で私は済ませたわ。会員登録のみで無料やったから。霊能者に個別で頼んだら、えらい高いやろうしね。

Ｄ子：言えてるわ。高いお金とられても効き目があるかわからんし…。なら、私もタダの電子お祓い受けとくわ。この年で自殺なんか、絶対ＮＧだって。

全員：（ふんふんと頷く）


＊＊＊


Ａ子：でもさ…、その夢の中に出てくる大木って、実際にある場所に立ってるわけ？

Ｂ子：一応、今までは柳だったけど、その柳の大木は、東京の郊外にあったらしいよね。こっちでの最近のヤツは、それ以外の大木ってことだから、やっぱそれ、九州のどっかに実際植わっとんの違うかな？

Ｄ子：もしその場所突き留められたら、霊媒師とかにお祓いで解決するの？

Ａ子：まあ、東京の方が連鎖、下火になったらしいから、たぶん、その柳を鎮めたんと違う？そうなら、やっぱ、こっちの大木もそれに倣うのが妥当だよね。

Ｃ子：うん。その木どこにあるのか、何か情報入りよったらみんなで共有しようよ。

全員：了解！


ー鬼島則人の呪い第２ステージの舞台となった九州では、こういった女子中高生が常に実情の最先端を察知・共有していたのであったー