開けずの手紙2ーデジタルー
不安マックスの少女たち⑦
「なんか、うらやましいよね。そこまでの目線で気遣ってくれる先生がおるなんて…」
妹のミズホも感慨深そうに、そう小声で漏らした。
この二人のリアクションこそ、まさに今現在、北九州を中心として周辺で暮らす中高生大半の心持ちに他ならなかったのだろう…。
そう…、ここ九州の最前線では、日々不安に押し潰されそうな思いで、少女たちが救いの手を渇望していたのだ…。
***
「じゃあ、ミズホ…、その英語の先生、例の柳の木のことには触れていたのね?」
「そうみたい。だからいとこの子は、又聞きだけど今のこっちは、それ以外の木が夢に出てるって伝えたって。そしたら東京の先生、その木のことでまた何か知り得たら、噂レベルでもいいから教えて欲しいって、そう言ってたんだって」
「!!!」
この妹の言葉に、姉は再び絶句した。
”すごい!学校の先生がそこまで…。だとすると、東京で連鎖自殺の呪いが完全な終結まではいかなくとも、一時の多発から鎮静化にたどり着いたってことは、北九州のこの現状も、何とか対処できる手立てはあるかもしれないよ!”
「ミズホ、この話、あさってアライブの鷹山さんに会ったら、触れてみるよ。もしかすると、向こうの知ってることとリンクするかもしれんとよ!」
「うん、そうだね。私ももう少し、詳しくそのいとこの友達に聞きこんでくるよ」
「お願い。そもそも、その東京の先生が聞いてきたことってさ、鷹山さんから私がメールで答えた内容とほぼかぶっとるんよ。多分、二人とも、東京西部での経緯と重ね合わせてるんだわ」
姉妹二人の長い、そして深い立ち話はここで一段落となった。
かくて、柳本真由はその二日後、久留米市内で鷹山と国上に接見することとなる…。
「なんか、うらやましいよね。そこまでの目線で気遣ってくれる先生がおるなんて…」
妹のミズホも感慨深そうに、そう小声で漏らした。
この二人のリアクションこそ、まさに今現在、北九州を中心として周辺で暮らす中高生大半の心持ちに他ならなかったのだろう…。
そう…、ここ九州の最前線では、日々不安に押し潰されそうな思いで、少女たちが救いの手を渇望していたのだ…。
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「じゃあ、ミズホ…、その英語の先生、例の柳の木のことには触れていたのね?」
「そうみたい。だからいとこの子は、又聞きだけど今のこっちは、それ以外の木が夢に出てるって伝えたって。そしたら東京の先生、その木のことでまた何か知り得たら、噂レベルでもいいから教えて欲しいって、そう言ってたんだって」
「!!!」
この妹の言葉に、姉は再び絶句した。
”すごい!学校の先生がそこまで…。だとすると、東京で連鎖自殺の呪いが完全な終結まではいかなくとも、一時の多発から鎮静化にたどり着いたってことは、北九州のこの現状も、何とか対処できる手立てはあるかもしれないよ!”
「ミズホ、この話、あさってアライブの鷹山さんに会ったら、触れてみるよ。もしかすると、向こうの知ってることとリンクするかもしれんとよ!」
「うん、そうだね。私ももう少し、詳しくそのいとこの友達に聞きこんでくるよ」
「お願い。そもそも、その東京の先生が聞いてきたことってさ、鷹山さんから私がメールで答えた内容とほぼかぶっとるんよ。多分、二人とも、東京西部での経緯と重ね合わせてるんだわ」
姉妹二人の長い、そして深い立ち話はここで一段落となった。
かくて、柳本真由はその二日後、久留米市内で鷹山と国上に接見することとなる…。