【短編集】片想い、余命2日
あのときの勇気が、戻ってくればいいのに。
そんなことを思いながら、身支度を整えていく。
今日は土曜日ということで、私たちは待ち合わせをして出かけることになった。
壱とこうして出かけるのは初めてで、緊張の理由はそれもあるのかもしれない。
顔を洗い、ヘアアイロンを使って髪を整える。
今日はいい感じに内巻きのボブヘアになった。
部屋に戻り、簡単にアイメイクをする。
壱、可愛いって言ってくれるかな。
気付けばそんなことを考えながら、メイクをしていた。
昨日決めておいた白いシャツと、淡い青色に染められたオーバーオールのスカートを着る。
全身鏡を見ると地味だと思ったけど、もともとおしゃれには無頓着だから、これが精一杯だった。
仕上げに深優とお揃いのイヤリングをして、完成だ。
鏡を見て、自分に笑いかける。
「大丈夫。今日の私は可愛い。自信を持つのよ、由依。そして壱に言うの。好きだって」
そう言い聞かせて、私はカバンを持って部屋を出た。
待ち合わせ場所である駅に行くまで、高揚感と不安が交互にやってきた。
でもなんとか駅に着き、スマホを操作する壱を見つける。
黒いズボンに薄い青の、大きめの半袖を着ているその雰囲気はイケメンと言われるに相応しく、壱はたくさんの視線を集めている。
なんだか、近寄りがたい。
そんなことを思いながら、身支度を整えていく。
今日は土曜日ということで、私たちは待ち合わせをして出かけることになった。
壱とこうして出かけるのは初めてで、緊張の理由はそれもあるのかもしれない。
顔を洗い、ヘアアイロンを使って髪を整える。
今日はいい感じに内巻きのボブヘアになった。
部屋に戻り、簡単にアイメイクをする。
壱、可愛いって言ってくれるかな。
気付けばそんなことを考えながら、メイクをしていた。
昨日決めておいた白いシャツと、淡い青色に染められたオーバーオールのスカートを着る。
全身鏡を見ると地味だと思ったけど、もともとおしゃれには無頓着だから、これが精一杯だった。
仕上げに深優とお揃いのイヤリングをして、完成だ。
鏡を見て、自分に笑いかける。
「大丈夫。今日の私は可愛い。自信を持つのよ、由依。そして壱に言うの。好きだって」
そう言い聞かせて、私はカバンを持って部屋を出た。
待ち合わせ場所である駅に行くまで、高揚感と不安が交互にやってきた。
でもなんとか駅に着き、スマホを操作する壱を見つける。
黒いズボンに薄い青の、大きめの半袖を着ているその雰囲気はイケメンと言われるに相応しく、壱はたくさんの視線を集めている。
なんだか、近寄りがたい。