桜の雨
久しぶりに先生との会話が弾み、いつの間にか桃の部活が終わる時間になった。
桃は教室に戻るや否や、
「あ~~~!!」
と声をあげる。
私は少し気恥ずかしくて、桃から目をそらした。
「なんかこの感じ久しぶりじゃん~!」
桃は嬉しそうだ。
帰り道、桃に今日あった一通りのことを話した。
すると桃が
「先生が芽玖に悪いことしちゃったって気にしてたってことは、芽玖に避けられてるかもって思ってた可能性もあるよね…ほら、最近先生と話してなかったじゃん?」と言う。
確かにそうかもしれない。
先生の誤解を解くためにも、避けていたわけじゃないって話さないと。
「でも先生と普通に話せるようになってよかったよ~このまま何も話さず終わりなんて、もったいないもん!!」
「桃、色々ありがと。またうまくいかないことがあるかもしれないけど、頑張るよ」
久しぶりに先生と話ができたいい日だった。
先生ともっと仲良くなること
これが今の私の目標。