復讐

課長への恨み

私はいつも通り、担当の会社を回り始めた。最初に行ったのは六蜜商店だ。六蜜商店は今非常に経営が厳しい状況で、破産危機である。だがこの事業所は一時期、経営が絶好調であった。だから何とか経費削減をしつつ時間稼ぎをしている。だが、このままだといずれ破産せざるを得ない。だから良い案を考えて欲しいと頼みに行くのだ。だが社長は「正直言って、全く何も案が思いつかない」と話してきた。だから私はキッパリ言うことにした。「非常に申し訳ないのですが、そうなると当行からの融資の全額返金・停止させていただきます。」そうすると社長が言うのだ。「うちは先代からお宅と付き合いがあるんですよ？今更そんなことできますか？」そう言うのだ。とりあえずその場を凌いだが、私は課長に相談することにした。
「社長、六蜜商店なんですけど。融資返金見込みが無くて、差し押さえて良いですかね？」課長は「そんなとこ、切っちゃいな。」と言った。そして私は、六蜜商店の口座を差し押さえた。その３時間後、社長がすごい剣幕で入ってきた。「六蜜商店の口座を差し押さえた奴誰だ！」「私ですけど・・・」私は迷うことなく言った。「お前なんで差し押さえてるんだ！課長に話を通さず・・・」私は「え？通しましたけど。」そうすると課長は「私通してないわよ、パパ私を信じて」そして社長は「よし。今日付けでお前は支店行きだ」私は落胆した。頑張って本部に来たのに・・・
こうして私は支店に飛ばされた。