君と見る世界は美しかった
一方そのころ、吉良琥太郎は、、、。



俺は今、田中さんが出て行った部屋もとい、星座研究同好会もとい俺の校舎内にある私室。

女子に囲まれ続けて疲れたので、
誰も来ないベンチで寝ていたら知らない高校の制服を着た女の子に起こされたと思ったら「笑顔を張り付け続けている顔」って言われるとか不愉快なはずなのになんだか気分がよかった。


なんて先の出来事を思い出しながら講義室に向かった。



「え、、コタきたのか?ってなんだその顔」

「は、?」


その顔っていつもと変わりないだろ、。

相変わらず失礼な奴。
こいつは俺の幼馴染で親友的な奴で付き人みたいな複雑な関係の長谷川賢。


「いつもの王子フェイスじゃないぞ。恋でもしたのか?」

「、、面白がってるだろ、にやけてるぞ。」

「いや、お前大学では感情を出さないから珍しいなーと。」


あぁ、そういえば賢と話すときも王子様してたからな

何をするにも印象よく相手がいいと思ってくれる人を作っていったほうが楽だし
何より自分の中で線を表すことができる。
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