君と見る世界は美しかった
私はあれからいつの間にか保健室で寝てしまっていた。


「、、、ん、。」

「起きたか?伊織。もう放課後だぞ」



え、いつの間に、。
やってしまった昼休みからの授業を全てサボってしまった。

こーゆう時って少し罪悪感が出てくるよね。



「、、ん、わかった。帰るね、ありがとう遥兄さん。」

「おう、また何かあれば来なよ!」

「うん、ありがとう~。」



教室にカバンを取りに行くと
まぁ放課後だからか人は居なかった。
普段はいるのかどうかは放課後残ることがないから分からないけど、。

部活動をしている生徒の声が聞こえる中、正門の方に向かったら、



「さっきぶりだね。」






あの、吉良琥太郎がいた。







「なんでいるんですか?」

「田中さんのこと待ってたの。」

「、、、、。」

「そんな嫌そうな顔しないでよ。」

「なら、その王子様辞めて。」



本当に気持ち悪い。
そうやって人にいい顔する人は好きじゃない。

そんな人、最終的には裏切って行くんだから



「、、はぁなんでバレるのかな??」

「貴方みたいな人沢山見てきたからですかね」

「ふーん。じゃ田中さんも俺と同じ感じの人?」

「、、違うと思うけど?」



同じ感じの人って、
吉良コーポレーションの御曹司の人と
私なんかを一緒にしないでもらいたい。

同じように自分を隠してるっていう意味では一緒だろうけど、

経緯とかそれをやってる意味は全然違うはずだ



「そっか、。」

「それでなんでいるんですか?」



そう問題はなんでここにいるのか。

大学生はこんな時間まで授業があるのだろうか?
この人暇なのか?



「田中さんのことが気になったから仲良くなりたくて?」

「はい?」

「だから、田中さんのこと気になってるの」

「、、暇なんですか?」

「俺これでも結構忙しいんだよ?今日だって本当は会議あったの延期して来てるし。」



会議を延期って、この人本当は馬鹿なのかな?



「何やってるんです。」

「俺と連絡先交換して?」

「、、いや。」

「じゃ連絡先渡すから気が向いたら連絡して」



そう言って先輩は連絡先を書いた紙を私に渡して車に乗って帰っていった。

どうすればいいのかこの紙、、。


下手に捨てるにも捨てれないし、、

まぁ帰ってから考えよう。
今日は先輩のおかげですごく疲れた。

家に帰っても今日はすぐ寝よ。
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