今はまだ、折れた翼でも
「ふーん。生意気な野郎は彼女も生意気ってかよ」



今もまだ、望くんの様子は変わらない。


……本当は、すごく怖い。

恐怖で心臓がどきどきしててたまらない。

でも、これが望くんを守る方法なら。


私は、頑張れる。



「最初はおいしくいただいちゃおーかなって思ってたけど、変更。……仲良くそのまま、消えてくださーい」



ずっと立っていた他の四人もこちらに近づいてくる。

そのうち二人が私の後ろに回り込んだ。
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