今はまだ、折れた翼でも
そこまで考えたけど、嫌がってるわけだし変に干渉するのもよくないなと思い、私は自分で立ち上がった。
「ところで、あなたのお名前は……」
「……白岩。白岩、望」
しらいわ……のぞむ。
私はその言葉に引っ掛かりを覚える。
……どこかで聞いたことのある名前。一体、どこだろう。
私の勘違い?
でも、名前を知っているくらいの知り合いなら、顔くらい覚えていそうだ。
それに、こんなに整った顔にきれいな金髪。忘れようとしても忘れられないと思う。
「俺のことは、なんて呼んでくれてもいい。こっちは、なんて呼んだらいいか」
「えっ、えっと……。私もお好きなように!」
「なら……映茉」
「はい。……白岩くん」
すると、白岩くんはなんだか少しむっとした表情を見せた。
だ、だめだったかな。聞き間違いとかしてないよね?
でもそれは一瞬だったみたいで、無意識にした瞬きの後にはもう元の表情に戻っていた。
どうやら、気のせいだったみたい。
私は、ほっとため息をつく。
「私は高校一年生で、誕生日が3月14日なのでまだ全然15歳なんですけど、白岩くんは何歳でいらっしゃいますか?」
「……俺は、16歳。でも、高一」
白岩くんの言葉に私は驚く。
白岩くんは大人っぽく見えて、いくつか年上だと思っていたのに。まさか同い年だなんて。
「ところで、あなたのお名前は……」
「……白岩。白岩、望」
しらいわ……のぞむ。
私はその言葉に引っ掛かりを覚える。
……どこかで聞いたことのある名前。一体、どこだろう。
私の勘違い?
でも、名前を知っているくらいの知り合いなら、顔くらい覚えていそうだ。
それに、こんなに整った顔にきれいな金髪。忘れようとしても忘れられないと思う。
「俺のことは、なんて呼んでくれてもいい。こっちは、なんて呼んだらいいか」
「えっ、えっと……。私もお好きなように!」
「なら……映茉」
「はい。……白岩くん」
すると、白岩くんはなんだか少しむっとした表情を見せた。
だ、だめだったかな。聞き間違いとかしてないよね?
でもそれは一瞬だったみたいで、無意識にした瞬きの後にはもう元の表情に戻っていた。
どうやら、気のせいだったみたい。
私は、ほっとため息をつく。
「私は高校一年生で、誕生日が3月14日なのでまだ全然15歳なんですけど、白岩くんは何歳でいらっしゃいますか?」
「……俺は、16歳。でも、高一」
白岩くんの言葉に私は驚く。
白岩くんは大人っぽく見えて、いくつか年上だと思っていたのに。まさか同い年だなんて。