今はまだ、折れた翼でも
……でも、食べている様子を望くんに見られているのは、なかなかに恥ずかしい。
はむはむと口を上下させながら二個目を食べ終わって、丸めたラップをおぼんの上に置く。
「ごめんね、望くん。もう夜遅いのに」
私がそう言うと、望くんは首を振った。
「いや。……テスト勉強で疲れてるだろ、映茉。世話になってる身としては、これくらいのこと、別に」
照れているのか、視線をそらして恥ずかしそうにする。そんな様子が、ちょっと可愛く見えてしまった。
失礼かもしれないから、口に出しては言えないけど。
「じゃあな、おやすみ。映茉」
「……うん、おやすみ。望くん」
そのあいさつに、私も返す。
望くんは立ち上がってドアを開け、部屋を出ていった。
はむはむと口を上下させながら二個目を食べ終わって、丸めたラップをおぼんの上に置く。
「ごめんね、望くん。もう夜遅いのに」
私がそう言うと、望くんは首を振った。
「いや。……テスト勉強で疲れてるだろ、映茉。世話になってる身としては、これくらいのこと、別に」
照れているのか、視線をそらして恥ずかしそうにする。そんな様子が、ちょっと可愛く見えてしまった。
失礼かもしれないから、口に出しては言えないけど。
「じゃあな、おやすみ。映茉」
「……うん、おやすみ。望くん」
そのあいさつに、私も返す。
望くんは立ち上がってドアを開け、部屋を出ていった。