今はまだ、折れた翼でも
近所のスーパーでメモの通りの食材を購入する。
家族以外の人と普通に買い物をするなんて、私にとってはとても新鮮な時間だった。
大きめの袋二個分を抱えて、私たちはスーパーを出た。
というか、結構時間かかっちゃったな。
スーパーを出たときちょうど5時を告げる音楽がなっていて、家を出たのが4時過ぎだとすると30分以上いたみたい。
「ごめんね。一つ、持ってもらっちゃって」
店内で袋詰めした後、望くんが一つ持たせてしまうことになったのだ。
しかも、自ら大きくて重そうな方を選んでいたし。
「別に、そのためについてきたわけだし。気にすんな」
望くんのそんなさりげなく優しいところが、好きだなって思う。
……え、好き?
え、好きっ!?
「え、あの、もう全然、そういうのじゃっ!決して、やましい気持ちなどありませんっ!」
「は?どうしたんだ、映茉」
「えっ!?」
パニックになってそのことに自分自身もびっくりしていて、望くんの一言で我に返る。と同時に足が止まる。
……あれ、私、どうしたんだっけ……。
家族以外の人と普通に買い物をするなんて、私にとってはとても新鮮な時間だった。
大きめの袋二個分を抱えて、私たちはスーパーを出た。
というか、結構時間かかっちゃったな。
スーパーを出たときちょうど5時を告げる音楽がなっていて、家を出たのが4時過ぎだとすると30分以上いたみたい。
「ごめんね。一つ、持ってもらっちゃって」
店内で袋詰めした後、望くんが一つ持たせてしまうことになったのだ。
しかも、自ら大きくて重そうな方を選んでいたし。
「別に、そのためについてきたわけだし。気にすんな」
望くんのそんなさりげなく優しいところが、好きだなって思う。
……え、好き?
え、好きっ!?
「え、あの、もう全然、そういうのじゃっ!決して、やましい気持ちなどありませんっ!」
「は?どうしたんだ、映茉」
「えっ!?」
パニックになってそのことに自分自身もびっくりしていて、望くんの一言で我に返る。と同時に足が止まる。
……あれ、私、どうしたんだっけ……。