浮気されたら、エリート整形外科医に溺愛されました【完】
そっちに行かないで……!と思ったけれど、時すでに遅し。 あまり人見知りをしない愛加は彼女の子どもに駆け寄ると、一緒に遊び始めてしまった。
愛加の存在に気付いた彼女は、笑顔で接してくれている。
「あ、こんにちは。 この子の、お母さん……?」
私の存在にも気が付いた彼女は、私にあいさつをしてくれた。
戸惑いが隠せない私は、小声で「こんにちは」と言いながら、軽く頭を下げる。
私が淳史の元カノだとは気づいていない様子で「よかったらどうぞ」と、空いたスペースに座るよう促してくれた。
「子どもさん、おいくつですか?」
「1歳……3ヶ月です…」
「あら! じゃあ同じ学年ですね。 うちの子も、来月1歳4ヶ月になるんですよ」
こちらから聞いてもいないのに嬉しそうに話してくれる彼女。
1歳4ヶ月……ということは、私と別れてからすぐ淳史との間に子どもができたということだろうか。
どうしよう……。 なんだか気分が悪くなってきた。
私もなにか話すべきなのだろうか。
だけど……今はそんな気分になれない。
彼女が〝淳史の浮気相手〟という存在でなければ、普通に話せていたと思う。
心が狭いと言われてもいい。
だけど、当時最愛の人を奪われてしまい、その上子どもまで授かっている人と世間話なんてできるわけないよ……。
愛加の存在に気付いた彼女は、笑顔で接してくれている。
「あ、こんにちは。 この子の、お母さん……?」
私の存在にも気が付いた彼女は、私にあいさつをしてくれた。
戸惑いが隠せない私は、小声で「こんにちは」と言いながら、軽く頭を下げる。
私が淳史の元カノだとは気づいていない様子で「よかったらどうぞ」と、空いたスペースに座るよう促してくれた。
「子どもさん、おいくつですか?」
「1歳……3ヶ月です…」
「あら! じゃあ同じ学年ですね。 うちの子も、来月1歳4ヶ月になるんですよ」
こちらから聞いてもいないのに嬉しそうに話してくれる彼女。
1歳4ヶ月……ということは、私と別れてからすぐ淳史との間に子どもができたということだろうか。
どうしよう……。 なんだか気分が悪くなってきた。
私もなにか話すべきなのだろうか。
だけど……今はそんな気分になれない。
彼女が〝淳史の浮気相手〟という存在でなければ、普通に話せていたと思う。
心が狭いと言われてもいい。
だけど、当時最愛の人を奪われてしまい、その上子どもまで授かっている人と世間話なんてできるわけないよ……。