浮気されたら、エリート整形外科医に溺愛されました【完】
*番外編*〜水姫のダイエット大作戦〜
もうすぐ、夏が来る。
望さんと結婚して約5年が経とうとしている。
2人の子どもにも恵まれ、幸せな日々を送っていた。
が、しかし。 私は最近、ある悩みを抱えている。
その悩みを解決すべく、今桜川病院へ向かう支度をしていた。
ーー数日前。 子どもたちが寝静まったある夜のこと。
『え? 桜川先生が浮気?』
電話口では、麗華の驚いた声。
少し離れたところからは、麗華の愛娘……陽里(ひまり)ちゃんが、おもちゃのピアノで遊んでいる音がする。
『なにかあったの?』
「うん……最近、なんだか様子がおかしいの」
それは、梅雨のジメジメとした時期だった。
望さんの様子が、いつもと違う。
帰りはいつも遅いけれど、家に帰って来ることが少なくなった。
夫婦の営みも、以前から時間が開いているし、子どもたちが寝静まった頃に帰って来て、朝早くに出勤する。
冷めたご飯にラップをかけてテーブルに置いておくことが増えて、最後に家族4人でご飯を食べたのはいつだったか思い出せない。
『桜川先生が浮気なんてするわけないでしょ? 水姫のこと、溺愛してるのにさ』
「うーん。 でもなぁ……」
『なにか心当たりは?』
そう言われて日々の生活を振り返ってはみたものの、特に思い当たる節はなにもない。
朝起きて、子どもたちのご飯を食べさせ、幼稚園に送って、すぐ帰宅。
望さんと結婚して約5年が経とうとしている。
2人の子どもにも恵まれ、幸せな日々を送っていた。
が、しかし。 私は最近、ある悩みを抱えている。
その悩みを解決すべく、今桜川病院へ向かう支度をしていた。
ーー数日前。 子どもたちが寝静まったある夜のこと。
『え? 桜川先生が浮気?』
電話口では、麗華の驚いた声。
少し離れたところからは、麗華の愛娘……陽里(ひまり)ちゃんが、おもちゃのピアノで遊んでいる音がする。
『なにかあったの?』
「うん……最近、なんだか様子がおかしいの」
それは、梅雨のジメジメとした時期だった。
望さんの様子が、いつもと違う。
帰りはいつも遅いけれど、家に帰って来ることが少なくなった。
夫婦の営みも、以前から時間が開いているし、子どもたちが寝静まった頃に帰って来て、朝早くに出勤する。
冷めたご飯にラップをかけてテーブルに置いておくことが増えて、最後に家族4人でご飯を食べたのはいつだったか思い出せない。
『桜川先生が浮気なんてするわけないでしょ? 水姫のこと、溺愛してるのにさ』
「うーん。 でもなぁ……」
『なにか心当たりは?』
そう言われて日々の生活を振り返ってはみたものの、特に思い当たる節はなにもない。
朝起きて、子どもたちのご飯を食べさせ、幼稚園に送って、すぐ帰宅。