浮気されたら、エリート整形外科医に溺愛されました【完】
これは、この場だけでも話を合わせておくべきだよね……?
「えっと……これからも全力でサポートさせていただきたく存じます」
「うむ。 ありがとうね、藤田くん」
とっても嬉しそうに笑顔を見せてくれた桜川医院長。
ワインをさらに一口飲むと、「さぁ! 食事を楽しもう」とすすめてくださっていた。
その後、スープやメインディッシュが運ばれてきたけれど、味はまったく覚えていない。
医院長との食事が終わり桜川先生の車に乗るころには、もうぐったりだった。
それで……私はこの後どうすればいいのだろうか。
このままだときっと、結婚の話が進んでしまうよね?
そうなる前に、ちゃんと話をしなければ。
「ごめんな? 疲れただろ」
「いえ……緊張しましたけど、もう大丈夫です」
そんなことが伝えたいんじゃない。
麗華のアパートに戻るまでに、どういう経緯で結婚の話を持ち出すことになたのか、確認したい。
「水姫。 今日は俺のマンションに帰るけど、大丈夫だよな?」
「えっ!? 桜川先生の……マンションに、ですか…?」
「ちゃんと話すから。 今日のこと」
右手にハンドルを握ったままで、左手で私の右手を絡めてくる桜川先生。
そんな些細な行動にですら、今はドキドキしてしまう自分がいる。
「えっと……これからも全力でサポートさせていただきたく存じます」
「うむ。 ありがとうね、藤田くん」
とっても嬉しそうに笑顔を見せてくれた桜川医院長。
ワインをさらに一口飲むと、「さぁ! 食事を楽しもう」とすすめてくださっていた。
その後、スープやメインディッシュが運ばれてきたけれど、味はまったく覚えていない。
医院長との食事が終わり桜川先生の車に乗るころには、もうぐったりだった。
それで……私はこの後どうすればいいのだろうか。
このままだときっと、結婚の話が進んでしまうよね?
そうなる前に、ちゃんと話をしなければ。
「ごめんな? 疲れただろ」
「いえ……緊張しましたけど、もう大丈夫です」
そんなことが伝えたいんじゃない。
麗華のアパートに戻るまでに、どういう経緯で結婚の話を持ち出すことになたのか、確認したい。
「水姫。 今日は俺のマンションに帰るけど、大丈夫だよな?」
「えっ!? 桜川先生の……マンションに、ですか…?」
「ちゃんと話すから。 今日のこと」
右手にハンドルを握ったままで、左手で私の右手を絡めてくる桜川先生。
そんな些細な行動にですら、今はドキドキしてしまう自分がいる。