浮気されたら、エリート整形外科医に溺愛されました【完】
「水姫じゃん! 久しぶり!!」

「亜美! 本当久しぶりだね。 いつ以来?」

「えっと……私の結婚式ぶり?」

「そっかぁ、もうそんなに経つんだね!」


久しぶりに会えた亜美の姿に、テンションが上がる。

お互いに忙しく連絡もポツポツとしか取れておらず、偶然会えたことは嬉しい。

亜美は3年前に結婚し、その翌年に女の子を出産していた。
23歳で結婚して24歳で出産とは少し早い気もしたけれど、ご主人とは7年ほど付き合っていたからなのか、亜美はなんとも思っていないみたい。

まぁ、亜美が幸せならそれでいいんだけどね。


「それで水姫、今日はどうしたの? 帰省中?」

「え……まぁ。 私、今病院退職してここのお弁当屋さんで働いてるの」

「え? どうして? 水姫、なんかあったの?」

「……亜美、今日仕事はお休み? ここで立ち話もあれだし、家来る?」


「うん、時間あるしお邪魔しようかな。 水姫の近状も聞きたいし」と亜美も言ってくれたので、亜美の分のお弁当も購入し、家に向かった。

家に帰ると当然誰もいなくて、シンとしている。
キッチンに立ちお茶を入れると、亜美の待つテーブルへと運んだ。

さっき購入したお弁当を食べながらまずは昔話に花を咲かせ、亜美の子育ての話に聞き入る。

聞く限り大変そうなことばかりだけれど、もうすぐ私も母親になるから参考にしておきたい。
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