浮気されたら、エリート整形外科医に溺愛されました【完】
次の言葉が出てこない私の状況をなんとなく察したのか、亜美がゆっくりと口を開いた。
「どんな状況でもさ、産まれてくる赤ちゃんが幸せならそれでいいと思うよ」
「……亜美…」
「水姫が決めたんでしょう? だったら、それで間違ってない」
〝間違ってない〟
そう言って
くれた亜美の言葉が深く深く胸に染みて、いつの間にか涙が頬を伝っていた。
向かい側に座っていた亜美は私の横へと席を移動し、背中を優しくさすってくれる。
「……淳史の…子なの。 お腹の赤ちゃん……でも、淳史…浮気してて……」
「うん、うん……」
「その後に、私を好きだって言ってくれた男性が現れたんだけど……迷惑掛けられないって……それで、仕事を辞めて戻って来たの……」
「そっかそっか……辛かったのに、よく決断したね」
涙ながらに話す私を諭すように、亜美は「うん、うん」と話を聞いてくれた。
すべてを受け入れてくれる友達がいて、実家からは少し離れているけれど、「私も支えるから」と言ってくれた麗華もいる。
こんなに周囲に恵まれている私は本当に幸せだ。 父親がいなくても、きっと大丈夫って思える。
「実はさ……私ね、見たの」
「……なにを?」
私が落ち着くのを待ってから、亜美が静かに話を始める。
亜美はいったい、なにを〝見た〟のだろう。
「どんな状況でもさ、産まれてくる赤ちゃんが幸せならそれでいいと思うよ」
「……亜美…」
「水姫が決めたんでしょう? だったら、それで間違ってない」
〝間違ってない〟
そう言って
くれた亜美の言葉が深く深く胸に染みて、いつの間にか涙が頬を伝っていた。
向かい側に座っていた亜美は私の横へと席を移動し、背中を優しくさすってくれる。
「……淳史の…子なの。 お腹の赤ちゃん……でも、淳史…浮気してて……」
「うん、うん……」
「その後に、私を好きだって言ってくれた男性が現れたんだけど……迷惑掛けられないって……それで、仕事を辞めて戻って来たの……」
「そっかそっか……辛かったのに、よく決断したね」
涙ながらに話す私を諭すように、亜美は「うん、うん」と話を聞いてくれた。
すべてを受け入れてくれる友達がいて、実家からは少し離れているけれど、「私も支えるから」と言ってくれた麗華もいる。
こんなに周囲に恵まれている私は本当に幸せだ。 父親がいなくても、きっと大丈夫って思える。
「実はさ……私ね、見たの」
「……なにを?」
私が落ち着くのを待ってから、亜美が静かに話を始める。
亜美はいったい、なにを〝見た〟のだろう。