浮気されたら、エリート整形外科医に溺愛されました【完】
さっきとは逆で、今度は亜美が話づらそうにしている。
少し冷めてしまったコーヒーを口にすると、亜美はゆっくりと口を開いた。
「淳史くんが、ほかの女性と歩いているところ……見かけたの。 お弁当屋さん近くの、ジュエリーショップで……」
「え……嘘…」
「半年くらい前だったと思うよ。 私は水姫から写真を見せてもらっただけだったけど、間違いなく淳史くんだった」
半年前……私と付き合った期間は1年くらい。
その期間の半分も、浮気されてたってこと? 信じられない……。
しかも、1年付き合っていてもジュエリーなんてものはプレゼントされたことないのに。
「この街でデートしていたのは、水姫に見つかったらやばいから……」
「私……そんな前から裏切られていたんだ」
どうして気づけなかったのだろうか。
私が鈍感なせい? 淳史の嘘が上手いから? もうわからない。
でも、だた一つ言えることは、産まれてくる赤ちゃんのために別れて正解だったということ。
産まれてから浮気に気付いていたんじゃ、遅かったと思う。
かと言って、他人が愛し合っている場面を見たくはなかったけどね。
「水姫、別れて正解だったよ。 別れていなかったらきっと、ずっと悲しい思いをしなきゃいけなかった。 水姫だけじゃなくて、お腹の赤ちゃんも」
「うん……それ聞いて、私は間違ってなかったって、そう思えた」
「一人じゃないよ。 私も、なにか手伝えることあったら力になるから」
少し冷めてしまったコーヒーを口にすると、亜美はゆっくりと口を開いた。
「淳史くんが、ほかの女性と歩いているところ……見かけたの。 お弁当屋さん近くの、ジュエリーショップで……」
「え……嘘…」
「半年くらい前だったと思うよ。 私は水姫から写真を見せてもらっただけだったけど、間違いなく淳史くんだった」
半年前……私と付き合った期間は1年くらい。
その期間の半分も、浮気されてたってこと? 信じられない……。
しかも、1年付き合っていてもジュエリーなんてものはプレゼントされたことないのに。
「この街でデートしていたのは、水姫に見つかったらやばいから……」
「私……そんな前から裏切られていたんだ」
どうして気づけなかったのだろうか。
私が鈍感なせい? 淳史の嘘が上手いから? もうわからない。
でも、だた一つ言えることは、産まれてくる赤ちゃんのために別れて正解だったということ。
産まれてから浮気に気付いていたんじゃ、遅かったと思う。
かと言って、他人が愛し合っている場面を見たくはなかったけどね。
「水姫、別れて正解だったよ。 別れていなかったらきっと、ずっと悲しい思いをしなきゃいけなかった。 水姫だけじゃなくて、お腹の赤ちゃんも」
「うん……それ聞いて、私は間違ってなかったって、そう思えた」
「一人じゃないよ。 私も、なにか手伝えることあったら力になるから」