浮気されたら、エリート整形外科医に溺愛されました【完】
過去のことをかなり鮮明に覚えているのか、私が全く記憶にないことを望さんはスラスラと話していく。
そんな風に思われていたのかと思うと恥ずかしくなって、顔が熱くなる。
「水姫との接点はあまりないまま研修期間が終わてしまって、その後桜川病院で整形外科医として勤めることになったとき、お父様との話の中で、水姫が桜川病院で勤めることになったのを知ってね。 すぐに、俺の秘書として就いてもらったんだ」
「そうだったんですね……」
「でも、当時水姫には彼氏がいるというのを風の噂で聞いていて。 残念だったけれど、秘書として傍にいてくれたから、それだけでよかったと思っていた」
望さんは、遠くを見つめながら自分の心の内を話してくれている。
こんなにも前から私は望さんに想ってもらっていたのだ。
秘書としてではなく、1人の女性として。
「人というのは欲張りなものだ。 水姫と過ごすうちに、もっと水姫を知りたいと思った自分がいて。 あまり女性に興味がなかった俺がこんな風に思えたのは水姫だけだった。 そんな想いを秘めているうちに、水姫の彼が浮気したって話でさ。 あとは、水姫も知っている通りだよ」
初めて聞く話の内容に、どんな風に返事をしたらいいのかわからない。
だって……そんなにも前から私のことを好きでいてくれたなんて、信じられない。
そんな風に思われていたのかと思うと恥ずかしくなって、顔が熱くなる。
「水姫との接点はあまりないまま研修期間が終わてしまって、その後桜川病院で整形外科医として勤めることになったとき、お父様との話の中で、水姫が桜川病院で勤めることになったのを知ってね。 すぐに、俺の秘書として就いてもらったんだ」
「そうだったんですね……」
「でも、当時水姫には彼氏がいるというのを風の噂で聞いていて。 残念だったけれど、秘書として傍にいてくれたから、それだけでよかったと思っていた」
望さんは、遠くを見つめながら自分の心の内を話してくれている。
こんなにも前から私は望さんに想ってもらっていたのだ。
秘書としてではなく、1人の女性として。
「人というのは欲張りなものだ。 水姫と過ごすうちに、もっと水姫を知りたいと思った自分がいて。 あまり女性に興味がなかった俺がこんな風に思えたのは水姫だけだった。 そんな想いを秘めているうちに、水姫の彼が浮気したって話でさ。 あとは、水姫も知っている通りだよ」
初めて聞く話の内容に、どんな風に返事をしたらいいのかわからない。
だって……そんなにも前から私のことを好きでいてくれたなんて、信じられない。