浮気されたら、エリート整形外科医に溺愛されました【完】
もちろん私もその理学療法士さんのことは知っていたけれど、まさか麗華と結婚することになるなんて。
もう嬉しさでいっぱいだ。


「おめでとう麗華!! すごく嬉しい!!」

「れいちゃん、おめでと」


私が「おめでとう」と言ったからか、愛加もパチパチと手を叩きながら真似をして同じことを言っている。
全然、意味はわかっていないと思うけれど。

「やーん、愛加ちゃんありがと」と言いながら、愛加に頬をくっつける麗華。


「やっぱり、花嫁のブーケトスのジンクスは本当ね」

「あ、そういえば麗華がキャッチしたんだっけ?」

「そうだよ、覚えてないの?」

「いや、うーん? そう言われてみればそうだったかも……?」


麗華に結婚式のブーケトスの話を振られ、過去の記憶を辿ってみる。

そういえば……麗華がキャッチしていたかもしれない。
別に麗華を目掛けてトスをしたつもりはなかったけれど、見事に麗華の手に渡ったんだっけ。

そう考えてみると、〝ブーケトスを受け取った人が次に結婚する〟というジンクスは本当なのかも。
告白されたと聞いたのも、私の結婚式が終わってしばらくした頃だったしね。


「でも、こうして幸せが受け継がれていって、私も嬉しいよ」

「水姫、本当にありがとうね」
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